クレジットカード犯罪あれこれ
幸いなことに、クレジットカードの不正使用被害額は減少傾向にあります。しかし、2007年の第3期までの合計で、いまだに67億円もの被害が出ていることも事実です(日本クレジットカード産業協会より)。
中でも割合の多いのがスキミングによる偽造カード被害です。
スキミングとは
スキミングとは、カードの磁気ストライプ部分の情報を特殊装置により読み取り、そこに書かれているカード番号などの重要情報をそのまま別のカードに書き込む手法のこと。
特殊装置は手のひらに入る程度のスキマーと呼ばれる機械で、カードの磁気部分を通すだけでデータをコピーできる実に簡単な装置です。実際にスキマーにて読み取ったカード情報で偽装カードを作成したり、さらには偽造カードで購入した商品を売りに出すなど、各段階で高度な技術、システムが必要であるため、スキミングの背景には大掛かりな犯罪組織が存在しているといわれています。
以前はこのスキミング、銀行のキャッシュカードが中心に狙われていましたが、近年ではこのクレジットカード向けのスキマーが広く出回ってきました。さらに、通常はスキマー自体がスキャンしたカード情報を保持しますが、無線でスキミング情報を飛ばし、離れた端末でデータを保持できるものも発見されています。
窃盗カードの不正使用の場合は、盗まれた時点で所有者が気づき、警察などに通報することが可能ですが、スキミングは本人が気づかない間にカード情報だけを盗まれるもので、カードそのものの紛失ではないだけに、被害に気がつくのは請求書が来てからになることが多く、通報が遅れてしまうことが問題となっています。
スキミング被害にあわないために
2〜3枚に限定した“カードリストラ”で対策を
たまに、5枚も6枚もクレジットカードを持っている方がいらっしゃいますが、そうなれば一枚一枚に対する意識が散漫になりがちで、犯罪の早期発見にも支障をきたすこともしばしば。どれがスキミングにあったのかも分かりづらく、下手をすれば全てのクレジットカードで被害にあうこともありえますので、やはり、余分なカードを持たないようにするのが望ましいといえます。
実際に使ってみないとクレジットカードの使い勝手などを知るのは難しいものですが、実際に使ってみてあまり使わなくなったカードを“リストラ”することで、クレジットカードの保有数を必要最低限の2〜3枚にしぼり、つねに財布か専用ケースに入れて持ち歩くようにしましょう。
磁気をシャットアウトする専用ケースを使用する
最近でスキミングに使われる認知の高いスキマーは、カードをスキマーの磁気読み取り口に入れて情報を抜き取る方法です。
しかし最近は財布の上からでも読み取れるような、いわゆる“非接触型”のスキマーも市場に出回ってきているといいます。これらは例え財布の中に持ち歩いていても、身に着けていても、例えば満員電車の中でポケットの中財布からでも情報を抜き出すことが可能になってしまいます。
そのため、磁気を遮断する専用カードなどに保有することも対策としては有効でしょう。
メインのカードは「盗難保険」で対策を
クレジットカードには「盗難保険」という、60〜90日間(各クレジットカードによる)の保険適用期間内に、不正に使用されたと申し出て認められれば補填対応を受けられる保険を備えているものがあります。
複数カードを使用する場合でも、メインカードは「盗難保険」でスキミングの対策をしよう。
※各カードの約款を熟読すること